• 生かされ、生きるチカラ。立正佼成会京都教会です。

秋季彼岸会

 秋季彼岸会が9月23日、教会法座席で行われ多くの参拝者がありました。またその様子が、亀岡・宇治両法座所にも配信され、同時に参拝することが出来ました。

 読経供養の前に、コロナ禍でサンガに見送られることなく旅立たれた会員の名簿がスクリーンに映し出されると、法座席のあちこちから懐かしむ声が聞こえました。

 ご供養後、教務部長が亡くなった義父のことを述懐しました。義父は教会のお役を喜んでさせて頂いていたこと、所属する西京支部での様子や家庭の中ではケンカが絶えなかったが、それもまたいい思い出として残っていますと述べました。

 中村教会長は、「ご先祖を思い出せる、お墓参り出来る。そういう環境にいることのありがたさを感じると共に、寿命は私たちが決められず、仏さまのみぞ知る」としながら、瀬戸内寂静師の「定命(じょうみょう)」や庭野会長のご法話を引用し、毎日毎日を精一杯生きることの大切さを解説しました。

 また教務部長の話しにふれ、義父だが親子の関係のようで、それを思い出深く語れるのは教えのおかげだとかみしめました。 そして、悩み苦しむ「此岸」から仏さまの世界「彼岸」に渡るには六波羅蜜の実践が重要だと解説。良いことをすれば自分に返ってくると思っているうちは真の六波羅蜜の修行になっておらず、日々の行ないを通して「この功徳をあまねく一切に回向していく」という気持ち、「あの方にも、この方にも回向して下さい」という気持ちや行ないが大切だと繰り返し述べました。

入会動機はさまさまでも法華経には菩薩行が説かれており、法師品にあるように「ありがたいな」と感じた人は過去世において十万億の仏を供養し、衆生を憐れむがゆえにこの世に生まれてきたと解説しました。

自分の救われだけではなく、苦しんでいる人に教えをお伝えしてお救いしていく、そのような自分自身の命の使い方を実践できるよう精進を促され、結ばれました。