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かめおか宗教懇話会 記念講演会

 かめおか宗教懇話会の記念講演会(かめおかこころ塾vol.66)が6月5日、亀岡市の大本本部みろく会館3階ホールにおいて行われ、多くの会員が参加しました。

 講演は三浦正幸氏(広島大学名誉教授、日本城郭協会評議員)が「明智光秀と亀山城 -天下の名城の歴史と構造-」と題し約2時間行われ、同城について解説しました。

 亀山城は戦国時代、織田信長の命を受けて丹波攻略に従事中であった明智光秀が、口丹波にある亀岡盆地の中心であった亀山に1578年(天正6年)に築城し、天正6年中に完成したと考えられる平山城で、日本ではあまり多くない総構えをもつ広大な城でした。三浦氏は「周囲をすべて水田に囲まれ、それは山上の城よりも守りが強靭で史上最強の立地であった」と述べました。また他の城の石垣が算木積と言われるものに対して、亀山城は非算木積と言われるもので丁寧な台形成形であると解説しました。

 1877年(明治10年)政府が廃城処分を決定後は荒廃していましたが、1919年(大正8年)「大本」の指導者出口王仁三郎師(亀岡出身)が本城を購入、整備を開始しました。その後、大日本帝国政府は大本に対し弾圧を加えるなど行いましたが、第二次大戦後本城の所有権は再び大本に渡り、そのまま大本の聖地として現在に至っています。

 同懇話会副会長の中村憲一郎氏は、「人によって壊されることがあっても、人によって守られてきた」と語り、大本の会員に畏敬の念を述べ結びました。

 講演会前には令和4年度の総会も行われ、役員の改選、事業報告及び決算報告、事業計画及び予算について協議されました。