今年の七五三式典が11月1日、朔日参りの式典内で行なわれました。司会は昨年、教会で成人式を挙げ、今年は実行委員長を務める青年部員が行ない、勧請文奏上では鐘や木鉦を少年部員が行なったほか、聖壇上には会員手作りのアンパンマンのパンを供えるなど、温かく手作り感あふれる中で始まりました。



東教会長導師のもと勧請文を奏上後、千歳飴授与では教会長が一人ひとりに手渡しました。その後のお言葉では七五三の歴史や由来にふれました。七五三は「神事」であり、これは古代の神ではなく、ご先祖に生かされていることだとし、また、戦中・戦後は七つまで成長するのは大変で、育てるには先祖にお任せするしかない時代だったと振り返りながら、それぞれの区切りについて紹介。3歳は「髪置き(かみおき)」で子どもが生まれて初めて髪を伸ばし始める時、5歳は「袴着(はかまぎ)」で男児が初めて正装である袴を身に付ける時、7歳は「帯解き(おびとぎ)」で女児が初めて本格的な帯を締めるようになる時であるとしました。
このような人生儀礼では「感謝」が大事であり、日本人はつい「私は〇月に生まれました」と言うが、海外では「〇月に産んで頂きました」と言うとし、私たちは勝手に生まれたのではない、産んで頂いたことに感謝することが大事だと述べました。
また、七五三を11月に行なうのは、収穫の実りの月に、感謝を仏さまに表して、ご加護を頂くためだとし、①実りを頂く、②感謝を表す、③これからのご加護を頂くとまとめました。




次に、佼成会にとって11月は庭野開祖がご本尊を勧請頂いた月であり、20年かけて二尊四士のご本尊を顕現頂いたこと、多くの諸先輩方のお陰で今日があることを通して、「庭野開祖への感謝の月」であると共に「これからの精進をお誓いする月」だとしました。
その後、佼成11月号の庭野会長や開祖のご法話を紹介。「部屋の暗さに不満を言う前に、自分からすすんで窓を開けようではありませんか」「お釈迦さまの教えを聞いた私たちが、すすんで人びとの心の窓を開けようではありませんか」を今月の私たちの誓いの言葉とさせて頂きましょうと締めくくりました。