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秋季彼岸会式典

 秋季彼岸会式典が9月23日に行われ、多くの会員が参集しました。式典は午前10時から、経典一巻の読経供養と東教会長のお言葉でした。

読経供養の導師は東教会長が務め、京都教会歴代教会長の戒名を読み上げました。読経中、法座席では教師資格の支部代表者が集められた6,700体の戒名を一心に読み上げました。

 東教会長はお言葉の中で、読経供養の途中に法座席からご先祖さまが聖壇に上がってお供物を頂戴される様子が目に見えるようだったと振り返りながら、在家仏教の有り難さについて2つを述べました。

1つは、「自らが経典をとってお経を読めること」とし、お寺では聞いているだけになりがちだが、私たちはご供養の準備をしながら故人の好きな食べ物を思い出し、季節の旬な食べ物などをお供えする中で思いを馳せることが出来るとしました。もう1つは「私たちのご供養はご先祖への回向供養」だとし、総戒名に書いてあるように自分たちの願いを叶えるのではなく私たちの徳分がご先祖へ行き、徳が高くなったご先祖の徳が私たちにも帰ってくることで徳が回っていると述べました。

 また、私たちもいずれは先祖になる身で、100年後、200年後でも子孫がご供養をして頂けるかは今の行いにかかっているとし、春季彼岸会でも述べた庭野開祖のブドウの譬えを披露。私たちはブドウの味しか気にしないが、農家の方は根っこにどれだけ栄養を与えているかを見られている。つまり、根っこがご先祖で今の私たちは根っこを大切にすることですと解説しました。

 最後に法句経から「人間に生まるること難し、やがて死すべき者の、今、命あるのは有り難し」の一節を紹介。人間として生まれてくることはどれだけ難しいか、今、生きていることがどれだけ有り難いことかと解説しながら、毎日のご供養のおわりに「素晴らしいご先祖のもとに生まれさせて頂いて、本当にありがとうございます」と言わせて頂きましょうと促されました。

 なお、式典の様子はYouTube生配信も行われ、教会に足を運べない会員が自宅にて視聴しました。

  式典の様子はこちら → 秋季彼岸会式典