• 生かされ、生きるチカラ。立正佼成会京都教会です。

盂蘭盆会式典

 今年の盂蘭盆会式典が7月15日に行われ、多くの会員が法座席に参集しました。

 初めに導入映像が放映され、ご先祖に思いをはせながら読経供養。導師の東教会長が新盆を迎えるお戒名112体を丁寧に読み上げられました。読経中、会員各自や教師資格者もお戒名の読み上げを行ないました。

 その後、東教会長がお言葉を述べ、先祖供養の意味を解説。それは「尊敬と感謝」であり、おかげさまという意味であるとし、ご先祖に「私たちは元気ですよ。おかげさまです」と報告する日であって、日頃の精進と先祖供養は別々のことではないと述べながら、7月号「佼成」の庭野会長のご法話を引用し、2つのポイントを話されました。

 1つ目に「親への感謝」ということ。自分の感謝が届くように「素晴らしいご先祖のもとに、生まれさせて頂いてありがとう」と言葉で伝えていきましょうと促されました。2つ目に「永遠の命を生きる」ということ。それは、私たちもご先祖も永遠の命を生きていることであり、『総戒名』に示されたように生きていくことを促されました。具体的には、諦生院(真理を生きていくためには)、法道(教えを実践する)、慈善施先祖〇〇家(ご供養によってその行いがご先祖に回向され、それによって私たちが守護いただける)、徳起菩提心(ご先祖や周りへの感謝が深まってくると人のためにしようという心が起きてくる。その心が家の徳になり、家族が正しく生きる力になる。家族が和になる力を得る)と話されました。

また、「永遠の命を生きる」というご法話については「魂魄(こんぱく)」という言葉も紹介。「魂」とは心のことであり、「魄」とは身体のこと、心の入れもののこと。身体は有限ですが、心である魂は永遠であり、無限の旅をしながら心田を耕す「いのち」であることを示されて締めくくられました。