歳祝い並びに長寿祈願の式典が9月15日に行われ、多くの会員が参拝しました。今回の式典は京都教会にとって初の試みでした。
9時の読経供養から始まった式典では、東教会長が導師を務め、古希から百寿までにあたる会員208名を読み上げ、歳祝いを慶ぶとともに長寿の祈願を行ないました。読経供養後は卒寿と喜寿の会員1名ずつのミニ説法があり、これまでの人生を振り返りました。
卒寿の会員は、佼成会の信仰を持ち結婚する際に「あなたを嫁にもらうが信仰はいらない」と言われたと述懐。たくあんの切り方をはじめ、さまざまなことをお姑さんに教わってきたと、1つずつその家のしきたりを身に着けさせて頂いたと振り返りました。西大路九条にあった旧道場では諸井教会長さんから「あなたの歩き方は偉そうに見える」と厳しい指導を頂いたと、立ち振る舞い、修行のあり方を教わったと述べました。諸井教会長さんから「切れば血の出る教えだ」と教わり、佼成会のご縁を頂いて少しずつ家が整ってきてありがたかったと話されました。
喜寿の会員は自身が舞鶴で生まれ、開祖さまが舞鶴に来られた際、「この港から多くの若者が戦争に行って、帰って来られなかった」と仰っていたと述懐しました。長男に障がいが見つかった時は自分のどこが間違っていたのかと責めた時期もありましたが、青嶋教会長さんがすべてを受け入れて下さり涙があふれ出て、悪果だと思っていた長男のことが仏さまのお慈悲だったと受け取ることができ、人のために役立つことを実践しようと決意しお役に励んだと振り返りました。現在は地域のボランティア仲間に入れて頂いて活動していると紹介しました。
その後、東教会長はお言葉の中で、年5回ある節句のうち重陽(ちょうよう)の節句を古式に則りご供養させて頂いたとし読み上げた208名を振り返り、古希(70歳) 27名、喜寿(77歳) 72名、傘寿(80歳) 45名、米寿(88歳) 28名、卒寿(90歳) 32名、白寿(99歳) 1名、百寿(100歳) 3名の方々だったと述べました。
百寿3名のうち、1名が家族と共に参拝されており、東教会長から花束を渡されると法座席からは大きな拍手が贈られました。
また、早朝から石清水八幡宮の「石清水祭」に参列してきたことを紹介。天皇陛下のお使いである勅使が直々に天皇陛下からのお供え物を供えに参向されるおめでたい祭典の日に長寿祈願式典が開催できたことに感謝の気持ちを述べました。
最後に佼成の庭野会長のご法話にふれながら、読経供養の際の全員の声の力強さを感じるとともに、サンガが集まってサンガを支える尊さを述べ締めくくりました。